分析にはコストがかかります。投資対効果(ROI)を意識する『ビジネスマインド』を身につけましょう。
せっかく分析するんだから、できるだけ精緻なモデルを作りたくならない?
わかる。
でも実務ではそれだとコストが見合わないことも多いわ。
そう、データ分析にもビジネスマインドが必要なの。
ROI(Return On Investment、投資対効果)を意識して、『この分析にかける時間と費用に見合う価値が出せるか?』を常に問う姿勢ね。
ROIって投資の世界の言葉だと思ってましたぁ。
データ分析でも使うんですねぇ?
分析のROIは、得られた知見が生む利益(売上向上・コスト削減等)を、分析にかけたコスト(時間・人件費・ツール費)で割って評価するの。
じゃあ、簡単な分析で答えが出るなら、わざわざ難しい機械学習を持ち出すのは無駄ってこと?
その通り。
例えば『相関を見るだけで結論が出る』なら、わざわざ深層学習で予測モデルを作る必要はないわ。
これをオッカムの剃刀的な姿勢、または『シンプル原則』と呼ぶこともあるの。
オッカムの剃刀…?
剃刀がブンブン飛んでくるんですかぁ?
哲学者オッカムの『不要な仮定を切り捨てよ』という指針よ。
シンプル原則=同じ結果なら単純なほうが優れる、という考え方ね。
じゃあビジネスだと、シンプルで早い方を選ぶ判断力も大事ってことだね!
ええ。
さらに、分析がもたらす『意思決定の質』にも目を向けるの。
どれだけ精緻なモデルでも、誰も使わないなら価値はゼロ。
{kw('ROI')}は『誰が・何のために・どう使うか』とセットで考える指標よ。
DS検定でも、ビジネスマインドはスキルチェックリストのBIZ力に明確に位置づけられているわ。
コスト感覚を持つこと、大事なんですねぇ。
覚えますぅ♪
確認クイズ
データ分析プロジェクトでのROIの考え方として最も適切なものはどれか。
- 高度な手法を使うほどROIは高い
- 簡単な相関分析で結論が出るなら、無理に複雑なモデルを構築しない
- 分析モデルの精度が高ければROIも高い
- ROIは技術部門の関心事で、データサイエンティストには関係ない
こたえを見る
正解: 2. 簡単な相関分析で結論が出るなら、無理に複雑なモデルを構築しない
簡単な相関分析で結論が出るなら、無理に複雑なモデルを構築しないのが正しい姿勢です。シンプル原則(オッカムの剃刀)に従い、目的達成に十分な最小の手段を選ぶことがビジネスマインドの核です。