条件付き確率を反転させる魔法、ベイズの定理。DS検定で必出の重要トピック。
ベイズの定理って、AIでもよく聞くやつだよね。
そう、ベイズの定理は条件付き確率を『反転』させる公式で、機械学習・スパムフィルター・医療診断などで広く使われるわ。
公式: P(A|B) = P(B|A)·P(A) / P(B)。 P(A)を事前確率、P(A|B)を事後確率、P(B|A)を尤度と呼ぶの。
事前と事後…時間の流れがあるんですかぁ?
情報を得る前と後、と捉えるといいわ。
情報Bを得たら、Aの確信度がどう変わるか、を計算するの。
具体例で見てみたい!
古典的な例ね。
ある病気の有病率は1%。
陽性率99%・偽陽性率5%の検査があるとするわ。
検査が陽性のとき、本当に病気である確率はどれくらいかしら?
P(病気)=0.01、P(陽性|病気)=0.99、P(陽性|健康)=0.05。 求めたいのは P(病気|陽性)。 P(陽性)=0.01×0.99 + 0.99×0.05 = 0.0099 + 0.0495 = 0.0594。 よって P(病気|陽性)=(0.99×0.01)/0.0594=0.0099/0.0594≈0.167。 つまり16.7%。
えぇっ、99%の検査でも陽性なら病気の確率は16.7%しかないんですかぁ?!
これがベイズの定理の直感に反する結論。
事前確率(有病率)が低いと、検査が陽性でも本当に病気である確率は意外と低くなるの。
なるほどね〜、だから医療では確認のために再検査するんだ!
DS検定では、この医療診断パターンの計算問題が頻出。
事前確率・尤度・全確率の公式をセットで使えるようにしておきましょう。
計算はちょっとややこしそうですけど、やってることは『反転』なんですねぇ♪
医療診断の例:
有病率 P(D) = 0.01
陽性率 P(+|D) = 0.99 (病気のとき陽性となる率)
偽陽性 P(+|¬D) = 0.05 (健康なのに陽性となる率)
陽性が出る全体確率(全確率の公式):
P(+) = P(+|D)·P(D) + P(+|¬D)·P(¬D)
= 0.99·0.01 + 0.05·0.99
= 0.0099 + 0.0495 = 0.0594
陽性のとき本当に病気の確率(ベイズの定理):
P(D|+) = P(+|D)·P(D) / P(+)
= 0.0099 / 0.0594
≈ 0.167 (約 16.7%)
確認クイズ
ベイズの定理 P(A|B) = P(B|A)·P(A) / P(B) において、P(A)は何と呼ばれるか。
- 事後確率
- 事前確率
- 尤度
- 周辺確率
こたえを見る
正解: 2. 事前確率
事前確率(prior)です。情報Bを得る前のAの確信度を表します。情報Bを得た後の確信度がP(A|B)=事後確率(posterior)です。